都市公団による定期借地供給での賃貸住宅供給
都市基盤整備公団の「民間供給支援型賃貸住宅制度」の事業者が決まりました。これは公団が基盤整備を行った敷地を民間事業者に50年一般定期借地で賃貸し、事業者が賃貸住宅を建設供給する制度です。民間から見れば公団から50年定期借地で土地を賃借してそこで賃貸住宅経営をすることになります。
東京の「東雲(しののめ)キャナルコート」敷地7739㎡は東京建物に決定しました。ここに435戸の賃貸住宅が供給されます。その他にも3ケ所が決定しました。(日刊不動産経済通信2002.7.19)
bird発行人は2つ注目しています。
まず、定期借地で賃借した土地で賃貸住宅を供給するというビジネスが今後成立していくのか、ということです。公的セクターからの定借土地の供給が進みそうです。東京都は都営住宅団地の建替えに際しては、民間に定借土地を提供することで、建替え資金の調達を考えています。定借土地について分譲マンションばかりでなく、証券化を視野に入れた賃貸住宅経営という選択肢も検討されてゆきそうです。
もうひとつは、東雲での賃貸と分譲との競争です。東雲は東京の銀座に近い立地で、最終的には住宅だけでも6000戸の大プロジェクトです。公団は定期借地での敷地提供ばかりでなく自前での賃貸住宅提供をも行います。それも大規模デザイナーズ賃貸マンションを指向し建築家6チームを使い思い切った提案型の住環境を目指しています。民間の賃貸住宅も公団に負けるわけにはいかず大競争になりそうです。
この東雲には割安感のあるタワーマンション2棟が分譲され1000戸以上が高倍率即日完売しました。
さて街が完成した時に人気になるのは、「普通の分譲タワーマンション」でしょうか、それとも「大規模なデザイナーズ賃貸マンション」でしょうか。
これまでの常識なら前者でしょう。しかし世の中で賃貸が注目されています。公団等が頑張れば後者となる可能性がありそうです。bird発行人は東雲での賃貸と分譲との人気競争を楽しみに見ていきます。


